いきなり現場にいかせても自信をなくすだけ 1

私はとある私立大学の文系の学部を卒業しメーカーに就職しました。

 

大学では成績も悪くなかったし、周りの友達と会話をしていても、自分は平均以上だという自覚がありました。ただ、会社に入ってこの少しの自信も打ち砕かれてしまいました。

 

大学卒業したばかりの新社会人にとって、会社の仕組みや仕事の流れすらわかりません。どの部署が会社の中でどのような役割りを果たしているのかも分からないまま私も3か月の工場実習という名のアルバイトを負え、国内営業という現場に放り込まれたのでした。

 

私の先任者は、50近くの主任で単身赴任をして働いている人でした。といっても、営業の経験はその時まで全くなく、年下の上司からは毎日皮肉を言われ、同僚たちからは蔑まれていました。仕事のやり方は極めて非効率的でミスも多く、正直お手本とは程遠い人でした。

 

そんな中私の新入社員生活は始まったのです。