現地採用の待遇について

私が住んでいる国は、非常に貧富の差が激しい国である。法定の最低給与は2013年で2万5000円~3万円程度である。

 

では、工場のワーカーがこの程度をもらっているかというそうではなく、私が働いている会社ではこの2倍~2.5倍程度の給与を支払っている。ただし、この金額は日本でいうところの30万円ほどの価値があるかというと、やはり6万円~7万円ほどの価値しかない。

 

したがって、この給料だけでは、安全できれいな家には住めないし、クーラーがついた車を買うことも、レストランに行くことも難しい。

 

日本も格差社会と呼ばれるがこの国は超格差社会である。私の給料はこのワーカーの7~8倍というところだろうか?

 

月給の額だけみれば結構な額かと思われるかもしれないが、日本の様なボーナスがないため年収で見るとけして高くない。おそらく、日本の本社の同年代の人間とやっと同じぐらいだと思う。

 

ただ、私は現地採用なので駐在員の様な家賃補助、自動車の支給、海外赴任手当などは一切ない。ただし、仕事の内容は他の国では駐在員がやっている仕事とほぼ同等かそれ以上の仕事をしている。

 

先ほど、ボーナスはないと言ったが、正確にはこの国では、13番目の給与と呼ばれるものがあり、法定のボーナスとでもいったら良いのだろうか、会社の業績に関わらず会社は年末にすべての従業員に1か月分の給与を払わなければならない。これは基本給ではなく、残業代や出張手当なども含まれたものとなる。

 

また、会社の業績に応じたボーナスも別途ある。ただし、これは役職にはかかわらず従業員一人当たり一律いくらという風に払う場合が多い。

 

ただ、ひとつ違うのは年間30日のバカンス休暇があるということだ。

 

ただ、よくよく考えると、この国の休日は日本と比べると少なく、稼働日では20日だから、日本の年末と新年、ゴールデンウィーク、お盆休みを足した期間とそんなに変わらない。

 

ただ、家族の事情や飛行機やホテルが安いローシーズンに旅行をするなどのメリットはある。

 

日本のあの息苦しい会社内の雰囲気、恐ろしい程の縦社会、お客様は神様という言葉に象徴されるような異常とも呼べる顧客志向、プラス、無意味な接待の数々から逃れるようにこの国に来たが、日本の会社に努めている以上、完全に逃れるわけにもいかず、しかも、同じぐらい残業をしている今日この頃です。