書評 会社というおあかしな場所で生きる術
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予算は本来、次の期や次の年に何をやるのかを考えて、いくらお金が必要で、いくら儲かるのかを予想するものです。本当に大事なことは、次の期や次の年にどんなことが起こるのかを予想するものです。本当に大事なことは、次の期や次の年にどんなことが起こるのかをよく考えることです。ところが、次第に考える過程が形骸して、最終形を承認してもらうことだけが目的になってしまいます。
目的と手段の混合。
では、本来の予算の目的とは?
シナリオアプローチ=想定されるリスクに対して対策を考えておくやり方はシナリオアプローチという。
リスク
できない理由を考えるのではなく、どうすればできるかを考える
リスクそのもの自体は問題ではない、
そのリスクを洗い出し、漠然とした不安を言語化し、そのリスクをなくせるか、
もしくは、限りなくゼロに近づけれるかを検討することが大切
また、リスクを取らないことによるリスクも考える必要がある。
例)競合他社に先を越され市場を取られてしまう等
ブラジルで金型を現調するといい話になったときに、
実績がある金型メーカーを使えという話になった。
失敗したら誰が責任を取るのか?
ブラジルで本当にできるのか?
今まで金型を現調したことがないのに実績のあるメーカーを使えというのは意味不明。
しまいには、競合他社(業界1位)の実績があればベストなんだけど等という考えられない様なコメントが本社のマネージャーくらすからあった。
鋼材の評価だとか、表面処理(窒化)の処理の評価だとか色々なことをする必要があるのだが、その評価方法が確立されていなかった。
話は変わるが、
日本の会社の海外べたはひどい。
なんでも日本人でやろうとする。
ブラジルに送られてくる人材が酷すぎる。
言葉はできない上に、日本でもマネージメント経験がない人が来る。
当たり前と言えば当たり前だ。エース級の人材やアメリカや市場の大きな中国に配置される。ブラジルは日本からすれば売り上げも少ないし、遠い国だ。
ブラジル法人の社長も本社に対しては肩身が狭く、中々優秀な人材が連れてこれない。
おまけに、
ブラジルの様に複雑な税制や手厚い労働者保護、過去にはハイパーインフレもあり、為替も乱高下する様な国こそ、日本から
現地人を信用しない。そもそも、現地人をコントロールできるだけの英語も話せないし、ロジカルにも話せない、
優秀なブラジル人を雇う。そのブラジル人が暴走しない様にマネージメントし、コントロールする。